まるの自己紹介
はじめまして。
30代後半の専業主婦です。
同い年の夫と4歳と1歳の娘がおり、九州に暮らしています。
子宝に恵まれず高度生殖医療で子を授かりました。
結婚して1年気軽な気持ちで、近くの産婦人科にて治療を受けるもなかなか子宝に恵まれず、最終的には西の砦、セントマザー産婦人科医院で顕微授精を受けて2児を授かりました。
しかし、不妊治療は保険適応外です。 高額な医療費に頭がクラクラ、大金が湯水のように消えました。1回の治療費が3万以下だったら今日は安いなと思ったり、あの頃は金銭感覚がおかしくなっていました。
そんな中で授かった第1子。妊娠中それはそれは、大切に慎重におなかの中で命を育てていました。
安定期からは毎日のウォーキング、体重を増やしすぎないようにいつもおなかがすいていました。それなのに…。
管理栄養士なのに妊娠高血圧症候群なってしまう!?
昔は妊娠中毒症と呼ばれていた、妊娠高血圧症候群。
健康な妊婦さんでも聞いたことがあると思います。 妊婦検診は、妊娠高血圧症候群の早期発見のためにあるといっても過言ではない程、怖い病気です。
血圧140/90で軽症、160/110で重症の妊娠高血圧症候群と診断されます。尿たんぱくが出たら妊娠高血圧腎症と呼ばれます。
現在でも、明確な原因はわかっていません。それどころか、確実な予防法すらないという状態。
20人に一人の妊娠高血圧症候群なのになんで私がなるの?
私は、妊娠初期からひどいむくみに悩まされていました。
体重もむくみとともにぐんぐん増え、8ヵ月の時には10キロ増。
産婦人科のドクターやナースから管理栄養士なのに自己管理できていないと、検診のたびに怒られて検診が憂鬱でした。
せっかくエコーで赤ちゃんに会えるのに。
8ヵ月半(30週)の妊婦検診の時です、体重が増えるのが怖くて3日前からほとんど絶食していました。 前日に食べたのはトマト1/4個と水のみ。
ドキドキしながら産婦人科にいって体重計にのるとまさかの2キロ増。助産師さんに、「何を食べたらこんなにブクブク太るの⁉」と物凄い勢いで怒られました。私も聞きたいですよ。なんでほとんど食べていないのにこんなに太るのか。
この時の血圧が140/90で、軽症の妊娠高血圧症候群と診断されました。
私はもうどうしていいのか分からなくなってしまいました。そして、水のみを飲んで過ごすことにしました。冷静に考えれば、分かるんです。妊娠中に絶食なんて、赤ちゃんのためにもよくないと。この頃にはノイローゼのようになっていたのだと思います。
そして、この絶食がこの後、大変な事態となるきっかけでした。
たった2日後には重症の妊娠高血圧症候群になり緊急帝王切開
妊娠高血圧症候群になってしまった妊婦さんが、体重増加やむくみを恐れるあまりに、絶食や過度の塩分制限をすると大変危険です。
私は知らず知らずのうちに、絶食や過度の塩分制限を行い危険な状態となっていました。
妊娠高血圧症候群と診断された2日後の夕方、何度自宅で血圧を測っても160/110以上の数字が血圧計に出ます。
この日は日曜日だったため、私は翌日に産婦人科に行こうとのんきに考えていました。しかし、むくみすぎてただならぬ様子の私を見た夫が、クリニックに電話して病院に連れて行ってくれました。
この電話をした時も、クリニックの助産師が「あのブクブク太った妊婦ね」と電話口で話していたと怒り狂っておりました。
夫は私が食事をほとんど口にしていないと知っていたからね。
あそこの産婦人科はろくでもない。
そして、紹介状をもらいすぐに大きな総合病院に転院となりました。 総合病院に着いた時には血圧が200/110。 このままでは母子ともに命の保証はないといわれ、また唯一の治療方は出産を終わらせることとドクターに言われました。 そして、その2時間後には緊急帝王切開。
手術を終えたドクターから、腹水がたまっていたと教えてくれました。術後には胸水もたまっていたと判明しました。
長女は1354gの早産児でした。 まさかこんなに早く生まれてくることになるとは思いもしなかったので、出産準備は全く終わっていません。
それどころか、2週間後には早めに里帰りして優雅な妊婦生活を送る予定でした。
ただでさえ産後は不安定。
ましてやPHIで早産だから1ヵ月くらいは毎日泣いて過ごしました。
長女はNICUに1ヵ月、GCUに1ヵ月半入院していました。
当然私は先に退院して、毎日病院に片道40分かけて面会に通っていました。退院する頃には体重が、まさか-13キロ。妊娠中に増えた体重はすべてむくみだったのです。
まだ産後すぐで帝王切開の傷がうずく中、3時間おきの搾乳と面会で疲れ切っていました。
本当なら里帰りして、ご飯のおいしいと評判のクリニックで出産して赤ちゃんと過ごしていたはずなのに。
里帰りなしの産後は赤ちゃんが入院していても大変
子どもがNICU入院しているから里帰りすることもできず、夫の両親は共働き。
毎日クタクタだけど、おなかはへるんです。
当時の私、優しいな。
そんな時に頼っていたのが宅配食材。 安くて安心の生協です。
自宅に届けてくれるんですよ。
外食ばかりじゃあきるし、やっぱり母乳をあげていたら栄養の偏りが気になりますよね。
そして何より自分で作ったご飯が一番おいしい。
妊娠中になんとなく入ってみた生協でしたが、入っていてよかったと心から思いました。
第2子妊娠時は妊娠高血圧症候群にならなかった。
長女出産のときにまさに命がけの出産となった私は、次女妊娠中には食事にはかなり気を使いました。
自分でできることは、塩分を控えることくらいです。
私は、顕微授精で子どもたちを授かりましたので、普通のお母さんならまだ気づくことのない4週0日から塩分を1日7gと制限しました。
そのかいあってか、次女妊娠中には血圧が上がることなく、無事に予定帝王切開を迎えることができました。
長女の妊娠中はむくみだした妊娠5ヵ月くらいから塩分7gの減塩食にしていたので、違いはそれくらいだったと思います。
このことがきっかけで、食事の大切さを身に染みて感じました。
このブログでは管理栄養士として働いていた経験と、妊娠高血圧症候群になったことで感じた食事の大切さを皆さんに伝えられたらと思っています。